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四季の彩り

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2009年 11月 20日

明延鉱山

養父市大屋町の最南端にある明延(あけのべ)地区。ここにかつて「日本一の錫
(すず)鉱山」として名を馳せた明延鉱山がありました。
明延鉱山は、今から1200年以上前に開山したと言われてます。奈良·東大寺
の大仏建造にもここで産出された銅が献上されたと言い伝えられてます。
江戸時代末期までは民営で経営され(昨日の小倉家等)てましたが、明治に入り
官営になりました。明治中期には三菱に払い下げられ、後に錫鉱脈が発見された
事により「日本一」として発展していきました。

多くの人々がここで暮らし、山は賑わいと活気を見せて人口が5000人近くま
で膨れ上がった時代もあったそうです。村には生活物資は何でも揃い、娯楽も流
行りの映画や芝居の公演が頻繁に行われた。「明延に行けば、何でもある」と言
われ人の流通も盛んでした。

また昭和40年代になり、各地の炭鉱が閉鎖されだすと、職を追われた鉱夫達が
こぞってこの明延に集まったそうです。「明延に行けば、一生食って行ける」と言
われた程、産出量は安定していました。

ところが昭和60年代に入り、円高が進むと安い海外産品に押され赤字が増える
ようになり、ついに昭和62年3月に閉山されました。

今も鉱脈はかなり残ってると言われてます。枯渇して閉山した他の鉱山と違い、
資源を残したまま閉鎖されたことは、関係者にとっては実に無念の思いだったで
しょう。
明延鉱山_f0174293_7434111.jpg






1枚目の山の上に続く林道、今はこのように閉鎖されてます
明延鉱山_f0174293_7452166.jpg

坑道口も見えます
明延鉱山_f0174293_746444.jpg

ここもしっかり柵があります
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有名な「一円電車」の軌道跡
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警報機とトンネル跡
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1枚目のアップ
明延鉱山_f0174293_751094.jpg


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by s-kainaka | 2009-11-20 07:53 | 県内


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